俺は中2まで自分の部屋がなくて祖母と一緒の部屋で寝起きしていたから、生粋のお婆ちゃん子だ。
祖母は明治45年生まれで、平成6年に82歳で明治・大正・昭和・平成の4つの時代を生き抜いて亡くなった。
祖母との一番の思い出は沢山あるが、亡くなる10日ほど前に俺が初めて母と祖母をすし屋にご馳走しに連れて行ったことだった。
このすし屋は当時の俺には相当背伸びをした、いわゆるネタとか値段が一切書いていないカウンターだけのすし屋で、母と祖母をいつかこういう店に連れて行きたいと思っていた大人びたお店だった。
この日祖母は非常に喜んでくれたので、孝行が少しは出来のかなと思って俺も満足をしていたのだが、その後祖母の訃報を兄から貰い、元気だった祖母がなぜにと衝撃を受けたのを覚えている。
亡くなる前に祖母孝行が何とか出来たのだが、それでもその後祖母のことを思い出す度に、もっともっと色々としてあげたかったと思うことがよくある。
「孝行したい時に親はなし」というが、本当にまさにその通りなのだろう。
☆自由人☆
