日曜朝8時半。

雨の降る中『すぎなみフェスタ』会場の「桃井原っぱ公園」に到着。

到着してからも雨脚は強くなり続け、底冷えのする中で但馬牛とアカイカの下ごしらえを、これまで何度も一緒に支援活動に参加した『懐』杉並メンバーで行います。
下ごしらえ
用意したのは但馬牛の「ランプ」と「イチボ」の部位と、新鮮なアカイカ。
但馬牛♪

これをそれぞれ約400人前用意します。

私の担当は鉄板での「焼き係」。
イチボとランプ♪

一回約20人前を焦げない様にサッと両面に火を入れ、終わったら鉄板を拭いて、また油をひいての繰り返しです。

開始時間は10時。
その時点でまだ雨も残っていて、ひと気もポツリポツリ。

「こりゃあ15時の終了時間までに売り切れるかな?」

と不安になりつつの肉焼き作業のスタートでしたが、いつの間にか雨もすっかり止み、それと共に徐々に人の出が増え始め、お昼を過ぎた辺りはもううじゃうじゃの人だかりとなって、気がつけば肉焼きフル回転状態!
アカイカ焼き♪

次から次への人いきれで、行列待ちも出来るあり様となり、13時半にはいち早く用意した但馬牛約400人前がなくなり、多めに用意したアカイカも飛ぶように売れ、14時過ぎには当初の心配も杞憂に終わる完全完売とあいなりました。

前回も記しましたが、今回の『すぎなみフェスタ』での売上は、今後の『懐』の東日本大震災支援活動に使わせて頂く予定です。※但馬牛の原価が超高いので、大きな金額にはならないと思いますが・・・。

今年は震災の年から3年連続で行った、大晦日の被災地での炊き出しを行いません。

それでも、東北の為に何か汗を流すコトは出来ないかと思っていたので、今回の『懐』のすぎなみフェスタ出店は絶対にお手伝いをしたかったし、肝心要である”完売”が出来たのは本当に良かったと思います。

我々の屋台の端に展示したこれまでの支援活動の記事やパネルをじっと見てくれる人も、たま〜にだけどチラホラといらっしゃいました。

その他にも、なんで兵庫の人がすぎなみフェスタに出店してるのか?と聞いてくる人もいたので、これまでの『懐』と杉並区民の繋がりと、そこから生まれた東日本大震災の支援活動のコトなどを、肉焼き作業でてんやわんやで伝え切れたかどうか分からないけど、それなりに説明もさせて頂きました。

また来年の3/11が訪れるまでは、メディアでも被災地のコトは殆ど取り上げられないだろうと思いますが、仮設の人たちから聞いた、「他の”日本”から取り残されるのが、一番悲しい」というコトバを思いだし、今の自分自身のスケールで出来るコトを、今後も続けて行きたいと、改めて思った『懐』のすぎなみフェスタ出店でありました。


成瀬☆昌由