亘理町仮設住宅での炊き出しを終えた我々が次に向かったのは、名取市にある商業施設『ATARATA(アタラタ)』へと向かいました。
アタラタ
この施設は、我々子どもNGO『懐』が初めて仮設住宅で炊き出しをやらせて貰った11年7月の活動から今回まで、全ての活動に協賛をして頂いている企業が立ち上げた「一般社団法人 東北復興プロジェクト」が運営していて、震災でダメージを受けた地元経済の活性化、震災で仕事を失った被災者の、雇用の促進を積極的に行っている施設でもあります。

今回はこちらで東北復興プロジェクト理事の方から、実際に震災当日に被災地ではどんなコトが起こっていたのか?TVやマスコミでは殆ど語られない被災地の現実、震災直後からこれまでとこれからの被災地企業の取り組みなどを講演して頂きました。

実は当初の計画では、この30日の午後は他の仮設住宅に行って、この日2回目の炊き出しを行う計画もありました。

しかし、今回の活動の事前打ち合わせをしに12/13にこのATARATAへお邪魔した所、『懐』の皆さんには狭い仮設住宅で窮屈な暮らしをしている被災者の姿ばかりではなく、この施設の様に被災地でも復興に向けて少しでも前向きに生きようと頑張っている被災者の姿を見て貰いたい。震災でやられてばっかりではなく、未来に向けて少しずつだけどしっかりと歩んでいるという真摯な姿を見て貰いたいというご提案があったので、今回のこのATARATAへの訪問とさせて頂きました。
アタラタ「キッチンスタジオ」にて

この日の為に、お休みの中わざわざお時間を頂けた東北復興プロジェクト島田理事のお話は、非常に衝撃的な内容を含むお話でした。

世界から称賛された、「日本人は震災直後でも、パニックになる事なく、避難所で支援物資を受け取る為に整然としていた・・・」

島田理事が目の当りにしていた震災後の現場では、全く違った現実が起こっていたそうです。

講演を聞いた子ども達には、この国お得意の”クサイものにはフタをする”的なマスコミ報道には惑わされず、現実を見極めるというよりは、現実から目を逸らさない大人になってほしいと思いました。

講演後は、ATARATAにある蕎麦レストラン「焔蔵」にて大変美味しい昼食を頂きました。
アタラタ・蕎麦レストラン「焔蔵」

遅めの昼食後、我々はATARATAからほど近い閖上地区へ。

この閖上は震災直後の津波で、広範囲に被害を受けた地域です。

島田理事のご紹介で、閖上朝市「メイプル館」へお邪魔し、スタッフの方から閖上の震災直後の映像を見ながら被害のお話を聞かせて頂きました。
閖上港

その映像で見る恐ろしい津波の事など嘘だったかの様に、施設の外に出ると夕闇に染まり始めるベタ凪の閖上の海が広がっていました。

この日の全ての日程を終了し、ホテルに戻ってからはこの日の反省会と明日最終日のミーティング。
前日仕込もち米とぎ

まだまだやる事はあり、ミーティング後は各班に分かれて、大根や竹輪のカットともち米とぎを行います。

残るは大晦日、2か所での炊き出しです。

悔いを残さない様に。

続きます。

なるせ