先月の30日(月)午前中から、亘理町にある仮設住宅におじゃまして、今回の活動で初っぱなとなる炊き出しをやらせて頂きました。
この亘理町の仮設住宅にお邪魔するのは、2012年の年末に引き続きこれで2回目。

去年はこの仮設住宅に到着した途端に雨と風におみまいされ、しまいには雪まで降る始末だったけど、今年はそれに比べれば曇りでも大変ありがたい空模様だと思えました。

今回も去年に引き続き、こちらの仮設住宅婦人部の方たちが皆さん総出でお出迎えをして頂き、とても丁重にご挨拶をして頂きました。
亘理町仮設住宅

それだけでも恐縮しているのに、今回は驚いた事に、我々が寒い中風邪を引かない様にと、婦人部の皆さんがお揃いの手編みの黄色いマフラーを全員分ご用意をしてくれていました。

我々はボランティアでお邪魔している身なので、勿論見返りを頂く事は望んではいませんでしたが、婦人部の方たちは

「去年も来てくれた時に何もしてあげられなかったし、ボランティアの皆さんに色々やって貰ってばっかじゃわりーから」
「去年のカニ汁は本当に美味しかったんだよ〜。子ども達も一生懸命働いてくれてるの見て、おばちゃんパワー貰ったんだよ〜っ!」

とハニかみながら言って頂くので、自分は何物にも代えがたいモノを頂いたと思い、心から有難く頂戴しました。

懐のメンバーは全員その黄色いマフラーを首に巻き、一斉にそれぞれの班に分かれて、炊き出しの作業に掛ります。

炊き出しを御出しするタイミングとしては、正午を過ぎてしまうと皆さんそれぞれ昼食を済ませてしまうかも知れないので、計算としては11時には「カニ汁」「竹輪の磯辺揚げ」「白玉団子」と全てのメニューが完成していないといけないから、9時過ぎからの作業で2時間以内に調理を終わらせないといけません。
カニ汁前日仕込み作業
カニ汁の材料である大根と磯辺揚げの竹輪は時間短縮のため、この日使う分だけを前日の夜にそれぞれの担当班がカットしておきます。
亘理町仮設「カニの水洗い班」

カニは前日から解凍しておいたモノを、真水で一杯一杯タワシでゴシゴシと綺麗にしていきます。
※この作業が、個人的には一番ツライと思います。亘理町仮設「カニ切り班」

真水で綺麗にしたカニは、「カニ切断班」の手で足先を落とし、真っ二つに割られていきます。
亘理町仮設「竹輪の磯辺揚げ班」

竹輪の磯辺揚げ班は、油を温め一つ一つ丁寧に揚げて竹串を通してパックに入れて行きます。

今回で年末の炊き出しは11年から3年連続3回目。11年夏の炊き出しを入れれば4回目となり、参加者の中には複数回参加している子どももいる為、経験者は初参加の者に手順を教え、それぞれが作業を補い合い、54名の大所帯でどうなるものかと思っていたが、皆非常にテキパキかつスムーズに作業をはかどらせるコトが出来ました。

そして最後に、それぞれの班から手の空いた者を選抜して、この炊き出しボランティアの花形である「子ども宣伝隊」を組織し、仮設住宅1戸1戸を失礼の無い様丁寧にご挨拶をして、我々炊き出しのボランティアが来たコトをお知らせして回ります。
亘理町仮設「子ども宣伝隊1」

この「子ども宣伝隊」だが、意外や意外に子どもたちの参加希望者が多く、初めて仮設にお邪魔した11年7月や同年の年末も、子どもたちに1戸1戸インターフォンを鳴らしてお知らせしに行ったけど、まだその時はこの東北の被災地全体を包む緊張感が仮設にも僅かに漂っていたいたため、我々大人も仮設住宅の扉をノックする子ども達も、「お邪魔したお家の人は、我々の様なボランティアを受け入れてくれるのだろうか?」と非常に心配したのを思い出します。
亘理町仮設「子ども宣伝隊2」

その頃と比べれば、今回の子ども達はそれなりに緊張はしているものの、11年に我々が経験した緊張感とは全く違うもので、それは単なる”風化”とは違い、震災から時間が経って仮設に住む皆さんに、やっと心の余裕というか、震災のキズあとに対して一旦区切りを付けるコトが出来て、前向きな生活を送っているから、以前漂っていた緊張感は薄れたんだと思った方が、勝手な解釈かもしれないけど、良いのではないかなと思ったりしました。
亘理町仮設「お待たせしました!」

そんなコトを思いながらも、「松葉蟹のかに汁」は予定通り11時前には無事完成し、子ども宣伝隊の活躍のおかげで、大鍋を設置した集会所の前には寒い中沢山の人が並んで頂けきました。
亘理町仮設「カニ汁完成」

仮設住宅の敷地は広く、集会所まで取りに行けないご年配のお家には、「子どもお届け隊」がお届けにあがらせて頂きました。
亘理町仮設「子どもお運び隊」

去年(2012)の時は、30分ほど押してしまったけど、今回は10分ほど巻いて亘理町での炊き出しを無事終える事が出来ました。
幸せの黄色いマフラー♪

※この集合写真を見ると、殆どの者がお揃いの”黄色いマフラー”を首に巻いております。

亘理町の仮設住宅の皆さん。
2012年2013年と、年末でお忙しい時に我々を受け入れて頂き、本当にありがとうございました!

続きます。

成瀬