メインのカニ汁も順調に出来上がり、竹輪の磯辺揚げも白玉団子も次々と完成しつつあるので、ここで手のあいた子どもたちを召集して、去年もやった「子ども宣伝隊」を組織しました。
これは、この時期ただでさえ寒くて表に出にくいので、我々が炊き出しに来た事を知らない仮設の方たちにアピールをするのと、それとは別に炊き出しをやっている集会所に離れているお年寄りや、炊き出しの料理を持って歩けない歩行の困難なお年寄りたちにお声掛けをして、後でお届けに上がるためもあるのです。
子供宣伝隊A

仮設住宅はお年寄りが一人で住んでいる事も稀ではないので、これは大人が伺うよりも、子どもたちが伺った方が話がしやすかったり、頼みやすいというのもあって、初めて炊き出しをした時から参加したメンバーにはやって貰っています。
子供宣伝隊B

また、子どもたちも知らない御宅に声を掛けてボランティアに来たことを伝えるのは、将来自分たちの町で災害が起きた時など、近所の一人暮らしのお年寄りに声を掛ける時、躊躇しないで済む訓練にもなるので、今回はほぼ全員に、この「子ども宣伝隊」は経験して貰いました。
子供宣伝隊C

それでも子どもたちは初めての経験だろうから、みなそれぞれ緊張してしまい、カミカミになってしまう子が殆どで、それを迎える仮設の方々も初めはビックリしていぶかしがる方もいらっしゃったが、それでもたどたどしいながら一生懸命に自分たちがやってきた事を伝える様は、すぐに仮設の方たちに伝わり中には「寒い中悪りーねぇ。このお菓子持ってって」とお菓子やジュースをくれたり、「仮設の中はほんとに狭いんだよ。ちょっと上がって見てく?」と中に招いてくれて、震災当時の話を聞かせてくれる人もいらっしゃいました。
子供宣伝隊D

こういった被災者の方たちと直接触れ合える事は、子どもたちにとってこの年末に全て自腹で東北にやってきたからこその、貴重な体験になっていると思います。
一軒一軒ご挨拶

成瀬昌由