開始当初は中々お湯が沸騰しなかったり、もち米を蒸す勝手が判らずで途惑うコトがありましたが、結果的には大きな問題もなく、用意した全ての食材も無くなり、うまくいったんじゃないかと自分的には思いました。
餅つき親方!
炊き出しが出来上がるまでの時間は、活動に参加したメンバーたちと仮設の皆さんがそれぞれお話したりして、
そこでいろんなふれ合いが生まれていたみたいです。

出来上がった炊き出しを笑顔で受け取って頂き、何度も何度もお礼を言われました。

足元がおぼつか無くて家まで運べない人には、主に手の空いている学生たちが、そのゆっくりの歩みに歩を合わせ、一緒に家まで運んでくれていました。

お届けした先では、自宅が津波で全壊し全てを失ったお話や、家族を失った方のお話をしてくれた方もいらっしゃり、何も言葉を返せずただ涙を流すしかなかった者もいたそうです。

そんなメンバーたちに、仮設の方たちは逆に励ましの言葉をかけてくれて、皆で食べてとお菓子のお土産まで渡してくれたそうです。

みんな、勇気を出して一歩を踏み出したからこそ、得ることの出来た貴重な経験だったと思います。

撤収作業をしている自分たちにも、「寒い中御苦労さまでした」と全員分の温かいお茶やコーヒーを出して頂きました。

こういった仮設の皆さんのやさしい気遣いに触れて、励ましに来たはずの我々が、被災された方々の笑顔や苦境に立ち向かう姿勢を見て、逆に励まされ毎回勇気を頂きます。

我々を迎えてくれている仮設の皆さんの笑顔の中には、

「被災地のコトを忘れないで欲しい!」
「我々と同じ様な悲しみに遭わない様に、震災のコトを未来に向けて語り続けて欲しい!」

という気持ちも込められているのだと思います。

特にそれは、この活動に参加したこれから活躍の場が控えている若者たちに向けられていたと思います。
喜んでいただけました☆

続きます。

成瀬昌由